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2010年07月28日

「がーまるちょば」 in キジムナーフェスタ2010!その2

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※このトピックは長編の為、その1~その3までトピックを分けています。
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第二部 「ボクサー」
※ここからはエッセイバージョンにて。あくまでもエッセイですのでご了承を。。

会場全体が見えないくらいの真っ暗。「何が起こるんだろう?」と皆が息を飲んだ途端、見えるか見ないかくらいの照明の中で照らされた2人・・・、蜃気楼のようにまったく何なのかが分からない。
しかし、徐々に照明が強くなるにつれ「何」なのかが分かった。

その2人はボクサーセコンド・・・。
そしてシャドーボクシング、いや、誰かと「対戦」している。スローモーション動画のように、ゆっくりと一発一発の攻防が分かるほどリアルだった。その時点で私は鳥肌が立った。。
なぜなら、その動きはまるで2人だけではなく、対戦相手はもちろんの事、その会場にいる客やアナウンスまで聞こえてきそうな雰囲気だったからだ。

TVやネット動画でみるよりも、はるかにリアルで、斬新で、はじめてジェットコースターを乗ったくらい新鮮だった。私はその凄さに涙がこぼれそうだった。
最近はどんな感動ドラマを見ても、予測できるシナリオばかりで、どんなシーンを見ても、冷静な心でいられたが、その時ばかりは、必死に涙をこらえながら、ボクサー同士の本気の試合を見守った。

結果、主人公は負けてしまった。そのノックダウンの模様は劇的だった。

何発もクリーンヒットを受けてしまい、一度倒れたが、もう一度立ち上がろうとした。
しかし意識とは裏腹に体が言う事を聞かず、すぐ尻もちをついて倒れようとした。

しかし、それでも「勝ちたい」という思いがあったのだろう、ほとんど倒れている状態から、明らかに相手に当たらないパンチを一発。。。ゆっくりと空振りをしながら倒れていった。

そして、セコンドがタオルを投げる瞬間で真っ暗になっていった。。。

「がーまるちょば」 in キジムナーフェスタ2010!その2

ボクサーをやめ、酒浸りの生活へ。だが・・・

主人公は恐らく、その日を境にボクシングをやめたのだろう、次のシーンでは
酒びたりの生活をしているであろう主人公が、あるバーにいた。
バックBGMではビートルズの「イエスタディ」が流れている。

そこに突然、「またここにいたのか?!」と言わんばかりにセコンドが現れた。
首元には、ボクシンググローブがかけられている。

「おい!お前は本当は世界一になる素質を持っているんだぞ!こんなところでくすぶってないで、またボクシングをやるぞ!」

「いやだ!俺はやらねぇ」

と、言い合っているシーンだった。。
セコンドは、「もっと元気だせよ!」といった雰囲気で、突然ジュークボックスでマンボをかけて、1人とは思えないほど楽しい様子で踊った。主人公は打ちのめされた心に浸りたいのか、「うるせぇよ、そんな気分じゃねぇんだよ!」と、
またイエスタディをかける。

「いや!そんな曲ではだめだ!」とまたマンボ。
「かまうなよ!」とイエスタディ。

何十回もそのやりとりは行われた。その2人のギャップを感じさせるシーンは
とてもおかしく、とてもおもしろかった。会場も大笑いだった。。

しかし、何度曲を変えても一歩も譲らないセコンドに、
くどさを感じた主人公は、我慢できずセコンドを殴る構えを見せた。

セコンドはとてもびっくりしたが、しかし、
「おい、殴りたいのか?どうだ?昔の血が騒ぐか?」
と煽りたてた。

「おい!ほんとにふざけんなよ!」

殴るふりをみせるが、手は出さない。

その代わりにセコンドの首元にかかっていたボクシンググローブを
地面にたたきつけ、更に踏みつけて、

「ボクシングなんてやらねぇんだよ!」

「・・・・・・おぃムカムカ
「?」

突然、セコンドの雰囲気が急変した。さっきまで陽気そうにマンボを踊っていたのに、うつぶいたまま黙っている。。触れてはいけない逆鱗に触れたようだ・・。

そして次の瞬間に、一風変わったポーズをとった。
すると、天変地異が起こったかのように、空がいきなり暗雲に変わり、
「ゴゴゴゴゴゴ・・・・・」という音が流れた。
そこから腕全体を、シャキーンキラキラ シャキーンキラキラ という音とともにポーズをとっていった。最終的にはアッパーをするような体制になり、
その拳をそのまま主人公に喰らわせた。

「ドゴッ!!!」

セコンドが現役時代に使っていた必殺技なのだろうか?
とにかくそのパンチは、ポーズからは予想できないほど強烈だった。。

そのパンチを食らった主人公は、一瞬で一回転し、気絶した。
何が起こったかも分からなかっただろう。。

「がーまるちょば」 in キジムナーフェスタ2010!その2

別の日でもセコンドは説得しに自宅まで押し入った、
しかし、主人公はことごとくセコンドのオファーを断った。

そんなある日、一人夜道を歩いていた。

その時だった、

「キャー!!!」

女性の声がした。

そして、すぐ目の前にあわてて走ってきた女性が主人公にしがみついた。。

「助けて!」

「?」

状況が把握しづらかった主人公は、どういう事なのか訪ねた。。

「なるほど、怪しい連中に追いかけられているんだな・・・よし俺に任せとけ。。」

怪しい連中に追われていると理解した主人公は、
怪しいやつらにすぐさま立ち向かっていった。

「バキ!ドカ!グチャリ!ピニョーーン音符オレンジ

「バキ!ドカ!グチャリ!ピニョーーン音符オレンジ

そこはボクサー経験のある主人公。一瞬にして怪しい連中ボコボコにした。
これがまた、最後の効果音だけがやけに合っていなくて、かなりの笑いを誘った。

助かったと確信した女性は喜び、主人公に近づいた。

「ありがとうびっくり助かったわラブ
「いや、いいよ。。ヒミツ

2人は一瞬で心の距離も近づいた。そして、すぐに恋をした。。

と思いきや次の瞬間、2人が楽しくデートしている様子や、
楽しく遊んでいるシーンが、まるでスローモーション動画が流れているかのように
繰り広げられた。。

「がーまるちょば」 in キジムナーフェスタ2010!その2

そんなある日、突然女性はあるものを見つけた。。

「ウエディングドレス」である。

引き込まれるように、吸い込まれるように、やさしく両手をガラスへ張っつけて
ウェディングドレスを眺めた。

それに気づいた主人公は、「何?おまえ、もしかしてそれ着けたいの?」

「ううん、何でもない。。」
「いや、今メッチャ見てたでしょ!?着けたいんでしょ?俺にも見せてよ。」
「なんでもないってば!!もう行くよ!」

女性は先に早々と去って行った。

主人公は、そこに飾られたウエディングドレスを眺め、ゆっくり値段をみてみた。

「イチ、ニィ、サン、シィ、・・・!」

とてもじゃないが手をつけられない値段だ。。
どうしたものかと考えている時に、ある人物が現れた。

以前、主人公がボクサーの現役時代についていたセコンドだ・・・。

「おー!元気か!?元気でやってるか?」
首元にグローブを持って歩いており、いかにもセコンドという感じだ。

「あー、久しぶり。まぁ元気してるよ」

「どうした?何を見ている・・?」 「!!!」

「なるほど・・そういう事か。」

その状況を理解するのに時間はかからなかった。
セコンドはここぞとばかりに話しを持ちかけた。
そう、ボクシング界への復帰だ。

「試合で勝てば、こんなのいくらでも買えるぞ!」

少し考えたが、どうやってもあの値段を稼ぐ方法が分からない。
やっぱりこれしかないのか・・・。

「・・・・・、そうだな。よし!やるか!」

以前のように、負けた悔しさなど考えているヒマはない。
すべてはあの女性の為に・・・。

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Posted by Music information at 12:55│Comments(0)キジムナーフェスタ2010
 
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