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みなさん、こんにちは
ミュージック・インフォが誇るメロディック・ロックの父、
ねこちゃん(=^・^=)で~す
今回も珠玉の叙情派メロディック・ロックの逸品をご紹介して
みたいと思います
早いもので、2011年も残すところあと11日ほどになりました
今回も前回に続き、今年2011年の通勤途中にもっとも聴き
まくった、自分にとってのメロディック・ロックのベスト・
アルバムの選考から僅少差でもれてしまいながらも、
優れた内容の素晴らしい作品をご紹介したいと思います
「FATE」「Tim Christensen And The Damn Crystals」に
続いて今回お届けいたしますのは、「SHY」です
「SHY」はイギリスが誇る最強のメロディック・ロック・
バンドです 1980年代初頭に活動していたSteve Haris(G)、
Alan Kelly(Ds)、Mark Padrick(B)、Paddy Mackenna
(Key)からなる「Trojan」を母体に、そこに新たに
シンガーとしてTony Millsを迎え、それを機にバンド名を
「SHY」とあらため、1982年にインディーズ・レーベルの
Ebony Recordsから『Once Bitten...Twice Shy』でデビュー
内容の素晴らしさを揉み消すほどのインパクト十分の、
“聖飢魔II”のデーモン小暮閣下を思わせるTonyの
“白塗り”のメイクが笑えるアートワークが素敵すぎる、
いろいろな意味で衝撃のアルバムでした その後、ベースの
Markが脱退し、後任にRoy Davis(B)を迎えた彼らは、
1985年にRCAと契約し、プロデューサーにTony Plattを迎えて
レコーディングされた2作目となる『Brave The Storm』で
念願のメジャー・デビューを果たします 1987年には、
プロデューサーにNeil Kernonを迎え、3作目となる
『Excess All Areas』をリリース 「第27回レディング・
フェスティヴァル」にも参加し、順風満帆のように思えた
彼らでしたが、残念ながらRCAから契約を切られてしまいます
しかしながら、1988年にMCAとの契約を獲得し、プロデューサーに
音の魔術師Roy Thomas Bakerを迎え、4作目『Misspent Youth』
をリリース セールスが思うように伸びなかったため、
MCAとの契約も解除となり、さらには追い討ちをかけるように
シンガーのTonyが脱退 バンドは存続の危機に直面しますが、
あらたにJon Francis(Vo)を迎え、なんとか窮地を切り抜け、
1992年に5作目となる『Welcome To The Madhouse』をリリース
しかしながら、時流に呑まれ、ダークな今風のモダン・ヘヴィ・
サウンドに変貌した本作は、ファンのあいだで賛否両論を巻き
起こし、残念ながら「SHY」は1995年に解散してしまいます
2002年にTonyが復帰した「SHY」は、6作目となる復活アルバム
『Unfinished Business 』をリリース 2005年には7作目となる
『Sunset And Vine』とコンスタントにアルバムをリリース
しますが、Tonyがふたたび脱退し、Tony Harnellの後任として
「TNT」に電撃加入 「SHY」は、シンガーに新たに元「Pride」
「Surveillance」「Cloven Hoof」「Phenomena」のシンガー
Lee Smallを迎え、7年ぶりとなる会心の最新アルバム『SHY』を
リリース どこまでも伸びるクリアなハイトーンで歌いあげ、
ときにはGlenn Hughesのようにブルージーに歌うこともできる、
近年稀にみる逸材のLeeの加入により、Tony在籍時の幻影を
見事に振り払い、「SHY」はメロディック・ロック・バンドとして
さらなる成長を遂げ、シーンにふたたび舞い戻ってきたのです
2011年10月29日、そんな激動の「SHY」を悲劇が襲います
脳腫瘍のため、ギタリストでリーダーのSteveが天国へ旅立って
しまったのです 2009年ころに発症していたということからも、
本作は、自らの身を削りながら完成させたSteve入魂の作品と
いえるでしょう ぼくの「SHY」との出逢いは、当時レコード
ショップのCISCO御茶ノ水店のバイヤーだった内田“Dennis”
雄之くんに「ランディ・ローズのようなプレイをする凄い
ギタリストがいるよ」といって紹介されたのが「SHY」でした
ほんとうにその通りで、メロディにとことんこだわった、
1音1音を大切に紡ぎあげていくスタイルは、ほかのどの
ギタリストとも違っていて、一発で気に入ったのを覚えて
います 私がかつて在籍していたレコード会社MARQUEEから
発売となった最新作を含む3作品はすべて内容が甲乙つけがたい
完成度を誇っており、とくに『SHY』に関しては、捨て曲なし
とまではいきませんが、全曲で聴くことのできるSteveによる
エモーショナルなギター・ソロが涙腺を刺激して止みません
体調が万全でないギタリストのプレイとは思えないほどの、
素晴らしいソロが随所でスパークする涙なしには聴けない
アルバムです 本作が起死回生の内容だっただけにほんとうに
惜しまれてなりません 今年2011年は、Gary Mooreといい、
Steveといい、思い入れのあるギタリストが逝去してしまい、
ほんとうにさびしいかぎりです それでも、Steveの残して
くれた素晴らしい楽曲、そして泣きのギター・ソロの数々は
いつまでも私たちファンのこころのなかで輝き続けるに違い
ありません 素晴らしい音楽をほんとうにありがとう
そして、残されたメンバーたちは、これまでのように不屈の
精神でこの窮地をかならずや乗り越え、「SHY」を継続して
いくと信じています Steve Leeを失った「Gotthard」が
新たにニュー・シンガーNic Maederを迎えて見事に復活を
遂げたように May you rest in peace, Steve...I miss you.
第35回目の今回お届けいたしますのは、2011年のベスト・
オブ・メロディック・ロックといえるほどの完成度を誇る
『SHY』収録の珠玉のバラード・ナンバー“Breathe”です
東北地方太平洋沖地震により、被害に遭われたすべての
みなさんのこころが癒されますように